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2018/06/04

つかみはOK?『ARCSモデル』の効果的活用

新入社員や人事異動者が着任して2か月が経ちました。慣れない環境下で、徐々に疲れが見え始めている頃でしょうか。

世間では五月病なんて言われることもありますが、新たな環境に適応するということは、とても大変なことですよね。

これは受け入れ側も同じです。

受け入れた新たな人材に活躍してもらうために。

管理者や育成担当者は、研修や業務指導に力を入れられていることと思いますが

育成対象者のモチベーションを維持・上昇させるにはどうすればよいか

とお悩みの方はとても多いのです。

 

さて、皆さんは『ARCS(アークス)モデル』をご存知でしょうか。

アメリカの教育工学者ジョン・M・ケラーが提唱した、学習意欲を引き出すための

動機付けモデルで、教育現場をはじめとして世界的に活用されているモデルです。

 

実はこのモデル、企業研修や部下育成にも当てはめることができるのです。

学習意欲を引き出すために必要な要素を4つに整理し、それぞれの要素で動機づけを

行うための手立てがまとめられており、その頭文字をとって『ARCSモデル』と呼ばれています。

 

■Attention(注意喚起)
  ・相手に面白そうだなと思わせる、興味をそそるための要素
  ・好奇心を刺激し、ときにはマンネリを避けるため変化を加える

■Relevance(関連性)
  ・やりがいを感じさせるための要素
  ・学ぶための目的に実感を持たせる、自分事と捉える親しみやすい内容にする

■Confidence(自信)
  ・やればできそうだという自信につなげていく要素
  ・小さな成功を繰り返し、自分の努力次第で成功できるという自信を持たせる

■Satisfaction(満足)
  ・やってよかったと学習したことに対する満足感を得る要素
  ・成功に賞賛し、新たに得たスキルを活用する機会を与える

 

まずはこちらの、実際の研修(ENAGEED for Biz)で使っている導入動画をご覧ください。

◆ENAGEED for Biz >>研修詳細はこちら

いかがでしたでしょうか。

この研修では、「Attention」として、相手に面白そうだなと思わせるための

映像を使用し、所々でキャッチーな事例や衝撃的な事実を突き付けるなど、

好奇心を刺激する工夫を行っています。

 

また、「Relevance」として、なぜやらなければならないのか

危機感とともに自分事としてとらえる工夫なども盛り込んでいます。

 

もちろん、研修企画以外にも、冒頭のような新たに受け入れた人材に

身につけて欲しいスキルや知識があるときにも活用できるのです。

 

『ARCSモデル』に照らし合わせ、ご自身の言動や社内研修の組立てについて

今一度、客観的にチェックしてみるのもよいかもしれません。

 


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