Column
才能・IQ<□□□□ ?
2016年5月に刊行されるやいなやベストセラーになった、
アメリカで多くのビジネスマンに今読まれている本があります。
・過酷な陸軍士官学校の訓練から脱落せず、訓練を修了できた卒業生。
・競争に生き残り、社内で最も売り上げ成果を上げるセールスマン。
・非常に難解なスペリングの競技会で勝ち残る子供。
・問題児の多い学校に赴任したにも関わらず、学力を向上させた講師。
上記の異なる4つの調査対象を研究した結果、成功を収める人たちには、
ある共通点が発見されました。
それは、生まれ持った才能やIQの有無ではなく
努力を持続的に続けられる性質「やりぬく力」(GRIT グリット)を
持っているかどうかということでした。
成功は
才能・IQ<GRIT
であるのです。
ペンシルバニア大学心理学教授のアンジェラ・リー・ダックワースによって執筆され
日本でも9月に翻訳本※が出版されましたが、3カ月で20万部も売れたそうです。
※やり抜く力 GRIT(グリット)
-人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
人材育成に携わる者としては、
この「やりきる力が、どうすれば身に付くのだろうか」という点が気になります。
ダックワース曰く、
「実は研究の途中であり、確証めいたものはまだわかっていない」
とのことですが
やり抜く力を発揮する人の特徴点はいくつかわかっています。
その特徴とは物事に取り組む際、
・自分で「興味」が持てるように掘り下げる
・意図をもって「練習」を繰り返す
・自分は成長出来るという「希望」を持つ
そして決定的に重要なことがあります。
それは人は「無意味なことは続けられない」という性質を持っていることです。
人の行動には「意味」が必要なのです。
つまり「何のために行うのか」という「目的」がやり抜く力になるのです。
最新の脳科学における研究では、「目的」はストレスに強くなれる効果があるとも
言われています。
人は「目的」のあることに対しては頑張れるため、ストレスに負けないのです。
もし今の目標がやり抜けないとしたら、「目的」がないからではないでしょうか。
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