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2017/01/05

酉年だけに・・・

11項目。

 

以前コンサルティングさせていただいたお客様の

「一日」の営業目標の数です。

 

売り上げ金額、商談獲得件数、訪問件数、面談人数、面談時間、商談件数、

商談金額、メイン機種PR件数、施策デモ件数、メイン機種商談件数、

メイン機種商談金額・・・。

 

率直に私は思いました。

 

「目標項目、多すぎませんか?」

 

これは「サンクコスト効果」と呼ばれる典型的な事象です。

 

人が無意識に持ってしまう考え方で、

「手に入れられそうなもの」より

「失ってしまうもの」の方が

より重要で大切なものに思えてくる傾向のことを言います。

 

営業成果の改善策を検討するたびに

新たな目標項目が追加されてしまうのですが、

一方でそれまでに積み上げてきた目標項目は、

無くすかどうかという段になって、

大切なものに思えてしまうのです。

 

結局、従来の目標は無くすことが出来ず、

新たな目標項目がさらに上乗せされていくことになります。

やるべきことがどんどん増えていきます。

 

大抵、多すぎる目標は達成されることがありません。

 

ラグビー日本代表メンタルコーチで、

あの五郎丸選手のルーティーン(ムダの無い動き)を二人三脚で作り上げた

荒木香織さんは言っています。

 

「目標を達成する人は、やらないことを決めている」

 

最近の研究においてパフォーマンスを出すために必要なことは、

あれもこれもと、やることを増やすことではなく

「本当に大切なことに注力して、それ以外はやらないと決めることだ」

と改めて言われ始めています。

 

「成果の80%は、活動の20%で決まる」。

これは「20対80の法則」、あるいは「パレートの法則」として有名です。

 

成果の80%を生み出すための大切な20%の活動を見極め、そこに注力出来れば、

それ以外のことはやめてしまっても、

大した問題にはならないというわけです。

 

2017年、新年に目標を立てられた方も
多いと思います。


ここで一つ、提案があります。

今年は一年の「計」に
「何をやめるか」も決めてみませんか。

勇気を持って、何かをやめる決断をしましょう。

バタバタしない一年にするためにも。

 


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