Column
学習効果が18倍!?
非常に驚きました。
小学2年生の息子の授業参観に行った時のことです。
私の小学生時代の授業風景と、180度違っていました。
机を島型に並び替えてグループワークに取り組んだり、
先生は生徒にどんどん質問を投げかけ、みんなは手を上げて積極的に発表しています。
生徒たちはみんな、活き活きとしているのです。
「これはどうしたことだろう?」
授業終了後、先生に尋ねてみました。
「すごく楽しい授業でした。先生は何か独自に勉強されているのですか?」
すると先生は、次のように答えました。
「有難うございます。実は『アクティブラーニング』というものを実践しているのです」
「アクティブラーニング」とは、先生から一方的に講義を進めていく
従来の授業ではなく、
グループディスカッション、ディベート、プレゼンテーション等を取り入れ、
生徒を巻き込んだ進め方の授業のことを言います。
ここで重要なのは、その狙いです。
それは生徒を「能動的(=アクティブ)にさせる」ということにあります。
毎日続く授業を飽きさせることなく、生徒が能動的に取り組むようにするのは
非常に難しいことです。
しかし近年の学校教育界のアクティブラーニングの取り組みは、その難題に挑んでいるのです。
そして、確実に効果を上げています。
このような学校教育で取り組まれているアクションラーニングの手法は、企業研修にも
ぜひ取り入れるべきだと考えます。
実に多様で多彩な手法があるのですが、特に取り入れるべき手法の一つに
「先生が生徒に教える」のではなく、「生徒が生徒に教える」というものがあります。
生徒は、他の生徒の学習に責任を負うことになります。
授業に対して一気に、能動的になります。
さらに生徒は、同じ仲間の生徒に教えなければならないことから、教えられるレベルまで
理解しようとするため、非常に深く理解します。
結果として、学習効果も高くなるのです。
教える立場に立つことで、聞いているだけの講義より、18倍もの学習効果があるという
研究結果(米国National Training Laboratories)もあります。
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