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2016/10/11

ミレニアル世代を御存知ですか?

最新の人材開発の潮流を知るために、必ずおさえておくべきことがあります。

それは「ATD国際会議」で、何がテーマとして扱われたかを知ることです。

 

ATD国際会議(ATD International Conference & Expo)とは、通称ATDICE(アイス)と呼ばれ、世界120ヵ国以上、約40,000人の会員を持つ、人材開発に関する世界最大級の組織であるATD(Association for Talent Development)が年に一度開催している、人材開発や組織開発に関する世界で一番大きなイベントです。

2016年は5月22日~25日にアメリカコロラド州デンバーで開催されました。

 

今年、大きく取り上げられたものがあります。

それは「ミレニアル世代」(M世代)に関することでした。

M世代とは、主にアメリカで1980年代から2000年代初頭までに生まれた、若い世代をさします。

 

「最近の若い世代は、我々の世代と違い、よくわからない。」

 

実は日本と同じく、アメリカでも世代間GAPが起きています。

そんなM世代が30代になり、ビジネスの中核を担いつつあります。

M世代は、これまでの世代と大きく違います。

生まれた時からデジタル化された生活を送り、
インターネットが身近に存在している点が大きく違うのです。

そのため、これまでの世代にはない独自の価値観や思考を持っています。

特に「共同体への帰属意識が強く」、「社会奉仕やボランティアに積極的」であると言われています。

 

今年のATDでは、M世代に関して非常に興味深い研究結果が発表されました。

それは、「M世代は仕事に関して、何に動機づけられるか」というものです。

M世代への動機づけ要因のトップ3は、

 

  1.  Impact 76%(仕事のインパクト、価値)
    自分のやっている仕事の目的や意味、価値があるかどうか、社会にどんな影響を与えているかどうか。
     
  2. Learning 59%(学習)
    自分の個性・能力を活かすために、知識・技術を身に付け、自分を成長させていくこと。
     
  3. Family 51%(家族のような関係性)
    チームワーク・協働といった水平的な関係や、階層が多くないフラットな組織構造であるかどうか。

ということでした。

 

また逆に動機づけ要因とならないワースト3は

  1. Prestige 22%(名声)
     
  2.  Autonomy 22%(自律)
     
  3. Money 10%(金銭)

でした。

 

M世代が生まれた時代背景は、実は日本と大変良く似ています。

 

リーマンショックに端を発した不況による「経済の低成長」や「経済格差拡大」の時代に育ち、

幼いころから、「デジタル技術・機器」を駆使しており、

「インターネット」を通じて、グローバルな問題に関する情報にたくさん接して育ってきた。

 

おそらく日本の若い世代(ゆとり世代、さとり世代)の特徴と、M世代は非常に
似ているのではないかと考えています。

 

M世代の理解は日本の若い世代の理解につながり、
人材開発に活かせる点が多くあると考えられます。

 


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