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2017/09/01

脳にささる研修って・・・

記憶は移植できる!

 

神経科学界のノーベル賞とも言われるほど名誉ある「Brain Prize」を受賞したイギリス人脳科学者のティム・ブリス教授によると、近い将来、知識や技能のみならず他者の経験した記憶まで移植できるようになるといいます。

 

もし実現すれば、学習や体験などは記憶を移植することで不要になるかもしれず、人材育成にも影響が及びそうです。

 

しかも記憶の移植は理論的には可能とのこと。

倫理的問題をクリアすれば、実現する日が来るかもしれません。

 

最近、このような脳科学研究の進展が目覚ましく、今年のATD国際会議においても、「脳科学」は重要キーワードの1つとなっていました。

 

では「脳科学」の視点から見て、研修プログラムをデザインする上での重要ポイントとは何でしょうか。

 

ポイントは2つです。

 

1つ目は、脳にとって効果的な学習プロセスを構築することです。

受講者の記憶に残すには4つのポイントを網羅して設計する必要がある、と言われています。

 

  1. 新しい内容に触れる(脳の後側:感覚野、知覚野)
  2. 理解するために振り返る(脳の横側:側頭葉)
  3. 既存の知識とつなげる(脳の前側:前頭前野)
  4. 実践して理解を深める(脳の上側:運動野)

 

この順序を意識して全体設計することが重要です。

 

2つ目は、定期的なフォローです。

複数のセッションで「2-2-2」という言葉が取り上げられていましたが、2日、2週間、2ヵ月の各タイミングでフォローを検討すべきだという考え方です。

 

「良いプログラム < 適切なフォロー」

 

どれだけ良いプログラムで研修を行っても、適切なフォローが無ければ効果が薄れるのです。

 

このフォローに最適なのが先月ご紹介した「マイクロラーニング」です。

 

(参考)トレンド情報 > 集中力の低下が止まらない?

 

まだまだ脳科学は発展途上。

様々な研究により、現在とは全く異なる「革新的な人材育成方法」が出てくるかもしれません。

 

ただ今後の可能性に期待しつつも、

 

「今」分かっている最新のものを

「今」実践していくことが

「今」の私たちに重要ではないでしょうか。

 


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