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2017/07/03

ミレニアル世代を育てよう

ある企業の調査結果に衝撃を受けました。

 

「今後5年以内(2020年末まで)に離職する = 50%強」

 

これは日本の「ミレニアル世代(M世代)」に対する調査結果です。

M世代とは、1980年代から2000年代初頭までに生まれた比較的若い世代をさします。

(参考)トレンド情報 > ミレニアル世代を御存知ですか?

 

一般的に、新卒社員は3年以内に30%(大企業は25%程度)が離職すると言われていますが、新卒や中途を問わず「M世代」で捉えると、上記のように想像をはるかに超えた結果となっていました。

 

M世代というと中堅層から若手の社会人や学生であり、企業の将来を担う人たちです。

 

いま企業で検討されている「働き方改革」。

M世代の検討なくして進めることは出来ないかもしれません。

 

さて、このM世代。

昨年と同様、今年のATD国際会議でも重要なキーワードの一つになっています。

 

ATD国際会議(ATD International Conference & Expo)とは、通称ATDICE(アイス)と呼ばれ、世界120ヵ国以上、約40,000人の会員を持つ、人材開発に関する世界最大級の組織であるATD(Association for Talent Development)が年に一度開催している、人材開発や組織開発に関する世界で一番大きなイベントです。

 

昨年は、M世代への仕事の動機づけ要因トップ3が発表されました。

  1. Impact 76%(仕事のインパクト、価値)
  2. Learning 59%(学習)
  3. Family 51%(家族のような関係性)

 

今年は、その「Learning」に関連する興味深い研究結果が発表されています。

 

人材育成に対する現状調査の結果、テキストや書籍より映像から学んだほうが記憶に残る割合は「82%」。

さらに、直近に受けた受動的な研修の内容を忘れている割合は、なんと「74%」もいるのです。

 

このようなM世代に響く育成のヒントが2つ挙げられています。

 

1つ目は「ゲーミフィケーション」。

成功させるポイントは「研修の目標から逆算してゲーム的な要素を組み込む」、「シンプルに映像化する」ことです。

 

2つ目は「マイクロラーニング」(来月号にて詳報予定)。

これも、今年のATD国際会議における重要なキーワードの1つになっています。

こちらの成功ポイントは「3分以内になるよう短くする」「すぐ実践できる内容にする」「学習後にすべき行動を明確に伝える」ことです。

 

M世代のモチベーションをアップさせ離職を防止する。

その為に、M世代に響く育成を行うことも「働き方改革」の打ち手なのかもしれません。

 


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