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成長するためのストレスマネジメント ~逆境指数とその先へ~

2019.12.04

日々のビジネスにおいて、私たちには様々なストレスが発生するものです。顧客からのクレームや上司からの叱責、目標数値のプレッシャー、部下の離職、家庭では子どもが思春期に入ってどう関係性を築けばよいか悩むかもしれません。そういった中、個人・組織はそのストレスとどう向き合っていけばよいのでしょうか。

 

1.ストレスマネジメントとは

まずはそもそものストレスマネジメントという概念について簡単に説明します。

ストレス状態が続くと、心身に悪影響が及ぼされることもあります。
そうしたストレスをどのようにコントロールし、心理的な平穏を保つと共に前向きに向き合っていくか、そして高いパフォーマンスを維持していくか、そのための考え方や手法をストレスマネジメントと呼びます。この領域は「レジリエンス(回復力、復元力、弾力性)」や、特定の領域に絞って「アンガーマネジメント」と言われたりと、問題意識自体は以前からあるものです。

 

2.ストレスマネジメントに関連する逆境指数(AQ)という考え方

今回はストレスマネジメントに関連して、ハーバードビジネススクール客員教授のポール・ストルツ(Paul G. Stoltz)博士によって考案された「逆境指数(AQ:Adversity Quotient)」について紹介します。この考え方において、逆境=ストレスとして解釈します。

まず、ストルツ博士は逆境指数を考える際に、以下のような問いを立てています。
皆さんも一緒に考えてみてください。


  • 競争に打ち勝って発展していく会社と、競争の中で潰れていく会社があるのはなぜか?
  • 起業家の中に、計り知れないほど大きなハンディキャップを克服できる者と、あきらめてしまう者がいるのはなぜか?
  • 暴力や麻薬が蔓延する地域で、良識をわきまえた子供を育てられる親がいるのはなぜか?
  • 幼少期に受けた虐待の傷を克服できない人間が多い中、わずかではあるが、過去のハンディキャップを乗り越えられる人間がいるのはなぜか?
  • 同じ会社に勤める管理職でも、解雇された後すぐさま行動を起こし人生を立て直せる人と、不安と失意の淵に沈んでしまう人がいるのはなぜか?
  • 優れた才能やIQに恵まれていても、力を十分に発揮できない人が多いのはなぜか?

 

人によってこうした違いが生まれるのはなぜでしょうか。
「つらいな」「いやだな」と思うこと、つまり逆境やストレスは誰にでもあるものですが、その状況への対応は人によって違うものです。「自分のせいじゃないのになんでこんなことをしなくちゃいけないんだ」と現実逃避をしてしまう人、「面倒だけど、仕方ないからやるしかないよ」となんとか対処しようとする人、「逆にチャンスじゃないか、やってやるか!」と前向きに捉えられる人、色々とタイプがあるわけですが、このストレス=逆境に対する捉え方の差を生み出すのが逆境指数といわれています。

逆境指数とは:
日常の様々な逆境に対して、人や組織がどのように反応するのかを指数化したもの

 

逆境指数を決める4要素:Core

この逆境指数は、「Core」と呼ばれる4つの要素の度合いによって決まります。

コントロール感
(Control)
自分がその環境をどのくらい主体的にコントロールできるかを分かっている度合い、自己効力感ともいう。
責任
(Ownership)
逆境のうち、自分が原因になった部分に対して責任をとり、自分の行いから学ぼうとする生産的な自責。一方で、自分を不必要な批判で打ちのめしても生産的ではない。逆境のうち、「どの部分が」自分に起因するか、そして自分が対処すべきかを率直に認識できる度合い。
影響の範囲
(Reach)
その逆境が自分の人生にどの程度の影響を及ぼすか捉えられる度合い。一つの悪いことが全面的に自分の人生を破壊することは殆どない(が、そう思いがちでもある)。事実として明らかに影響があることと、憶測でしかないことを切り分ける力。
持続性
(Endurance)
その逆境がどの程度持続するとみなしているかの度合い。逆境が続くかもしれない理由は常にあるが、必ず持続するという証拠はめったにないと、冷静に認識できる力。

コントロール感(Control)

自分がその環境をどのくらい主体的にコントロールできるかを分かっている度合い、自己効力感ともいう。

 

責任(Ownership)

逆境のうち、自分が原因になった部分に対して責任をとり、自分の行いから学ぼうとする生産的な自責。一方で、自分を不必要な批判で打ちのめしても生産的ではない。逆境のうち、「どの部分が」自分に起因するか、そして自分が対処すべきかを率直に認識できる度合い。

 

影響の範囲(Reach)

その逆境が自分の人生にどの程度の影響を及ぼすか捉えられる度合い。一つの悪いことが全面的に自分の人生を破壊することは殆どない(が、そう思いがちでもある)。事実として明らかに影響があることと、憶測でしかないことを切り分ける力。

 

持続性(Endurance)

その逆境がどの程度持続するとみなしているかの度合い。逆境が続くかもしれない理由は常にあるが、必ず持続するという証拠はめったにないと、冷静に認識できる力。

 

ここで特徴的なことは、事実と憶測を区別し、自分が責任を負える範囲とそれ以外を区別することによって、私たちは状況を主体的にコントロールできるということです。Coreの中でも、O(責任)・R(影響の範囲)・E(持続性)の認識を変えていくことでC(コントロール感)を高められるといってもよいでしょう。その意味で非常に分析的な考え方で、冷静に事態を見つめ、対処していこうというスタンスが伺えます。

 

逆境指数の5つのレベル

4つのCoreをもとに、逆境指数は次の1~5のレベルで分けられます。皆さんはご自身がどのレベルにいると思いますか?

  • レベル1:逃避(Escape)  ―― 試練に直面すると逃避する
  • レベル2:生存(Survive)  ―― なんとか生存する
  • レベル3:対処(Cope)   ―― ただ単に対処する
  • レベル4:管理(Manage)  ―― 逆境を管理し、解決しようとする
  • レベル5:滋養(Harness)  ―― 逆境を栄養源にさらなる成長をする

 

従来のストレスマネジメントでは、レベル3の「対処をする」や、レベル4の「管理する」に重きをおく事が多いですが、この逆境指数の考え方においては、レベル5の「滋養=さらなる成長をする」ところまで含んでいます。
そしてビジネスにおいては、変化が激しく先の見えない時代を生き抜いていくために、単に逆境に対処するだけではなく、ここで示されたような逆境を栄養源にさらなる成長をするためのストレスマネジメントが必要になってくるのです。

 

3.さらなる成長に向かうストレスマネジメントのポイント
~ストレスを味方にする~

では、逆境指数で言う「レベル5」に上がっていくために、個人や組織はどのようにしたら良いのでしょうか?そのためのポイントについてご紹介します。

Point1:想定される状況の事前シミュレーションをする

多くの「逆境」というものは事前に想定されるものです。なるべく事前に多くの想定をしておくことで心の準備と対処方法の考案ができるでしょう。特に臨機応変に対応することが苦手だなと思う方や、何でも正確にデータを集めて分析したいというタイプの方は、事前に時間をとって何パターンも状況を想定しておくと良いでしょう。京セラ創業者の稲森和夫さんも「楽観的に構想し、悲観的に計画する」と仰っています。悲観的に計画するというのは、起こりうるすべての問題を想定して対応策を慎重に考え尽くすということに他なりません。

 

Point2:長期的・全体的に考えてみる

逆境指数の方法論にも関係しますが、逆境に負けそうになる多くの場合、その「悪い状況」がずっと続いてしまうと思いがちです。新入社員時代に自分のミスからお客様のクレームを出してしまい、上司から注意されたと考えてみましょう。「ああ、上司に怒られ、お客様に怒られて・・・。自分は全然ダメだ。この先の会社人生真っ暗だ・・・」と思うかもしれません。

しかし会社人生が終わるほどのことではなく、次に同じミスをしないように活かせば良いことを今は知っています。その「悪い状況」がもうリカバリーできないほど人生全体に影響を及ぼすのでしょうか。私たちはよく考えればもっと自由で、そのことに囚われ続けることはありません。クリントン政権下でアメリカの財務長官をしていたロバート・ルービン氏は、在任期間中、「いつでも仕事をやめてカフェを開くこともできるんだ」と考えるようにしていたそうです(『ルービン回顧録』ロバート・ルービン著)。今目の前で起こっているその状況は、いったい自分の生活や会社全体のうちのどれだけを占めて、どのくらい持続するものでしょうか。そう考えると、意外とリラックスして考えることもでき、新しいアイデアが生まれてくる可能性も高くなります。

 

Point3:多角的に考えられる視座を持つ

これが一番大切で難しいことかもしれませんが、多角的に考える視点を持つことが大切です。よく楽観的か、悲観的かという話の中で、コップの中の水をどう見るかという話があります。コップに半分水が入っている状態をどう見るか。「コップに半分も水が入っている」と思う人(=楽観的)、「コップに半分しか水が入っていない」と思う人(=悲観的)、とらえ方が違うという話です。

ただ、本当に楽観的な人は例えば砂漠の中で空のコップを見つけても喜ぶことができるのです。のどがカラカラの時に空のコップを見つけても喜べるのは何故でしょうか?

  • 「これで雨が降ったら水をためることができる」
  • 「オアシスに出会ったら水をくむことができる」
  • 「水を持ち運んで別の場所で飲むことができる」

 

この人は「水の量」という物理的な観点だけでなく、「コップの機能」にまで着目して喜ぶことができています。物事の一面だけを捉えるのではなく、多角的に考えることで評価できるポイントが増えていくのです。

 

4.さいごに

逆境指数という考え方をもとに、ストレスマネジメントのポイントについて考えてみましたがいかがでしたでしょうか。
ご紹介したポイントは、逆境に対峙した際の思考法であり、繰り返していく事で身に着ける事が可能です。それを実践するための方法としては、実際に自分自身が対峙した際にこのポイントを踏まえて状況を整理する方法もあれば、疑似的にストレスのかかる状況を作り出し、訓練する事も可能です。

みなさんもぜひ、ストレスを力に成長するための、ストレスマネジメントを試してみてはいかがでしょうか。

 

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