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近畿大学様における情報処理授業+eラーニングによる独自の学習スタイルを確立

 少子化を背景に大学間の競争が激しくなるなか、近畿大学の学生数は増加の一途をたどっています。

 実社会で即通用する、実学教育を取り入れていることがその理由。

 同大学では、eラーニングソリューション『ELNO』をベースとしたeラーニングシステム「Kudos KNOWLEDGE」と情報処理授業を組み合わせた学習スタイルを導入。学生の実務スキルアップに成功しています。

 

eラーニング学習が学生の平均点アップや単位取得に効果を発揮

 「コンピュータや語学は実社会ではツールであり、これらを手段に何をやるかが重要なことです。学問としての探求はもちろんですが、就職やビジネスの武器として情報処理や語学能力のスキルを学生に持たせてあげることも大学の使命だと考えています」。

 近畿大学の教育理念について、このように語るのは理工学部・機械工学科の担当教授。例えば3次元CADやMOS※1、基本情報技術者試験などの資格取得に向けた学習を学内で行え、一部は卒業単位として認定。近畿大学は、こうした取組みを他大学に先駆けていち早く導入してきました。

 情報処理関連の実務スキルを効果的に習得するために近畿大学が導入している手法が、講義とeラーニングシステム「Kudos KNOWLEDGE」を組み合わせた独自の教育プログラム。近畿大学はこれらを実現するため、Kudos KNOWLEDGE のベースシステムとしてNTT ExCパートナーのeラーニングソリューション『ELNO』を選びました。

 

Kudos KNOWLEDGEのトップ画面 Kudos KNOWLEDGEのコース一覧画面

Kudos KNOWLEDGEのトップ画面

学生は個々に割り当てられたユーザーIDとパスワードでログインして、自主学習を進めていく。

 

Kudos KNOWLEDGEのコース一覧画面

学生が履修している情報リテラシー授業にあわせた学習項目が表示される。進捗状況も数値で表示されるので、学生はどこまで進んだかがひと目で理解可能だ。

 導入の狙いは、学生間のスキル格差を埋めること。

 eラーニングを通じて自主学習が可能なKudos KNOWLEDGE を提供することにより、学生がレベルに合わせて自由に予習や復習を行なえる環境を整えたのです。

 「高校などで情報の授業が必須科目となりましたが、各校によって取り組み方が様々で、大学へ入学した時点で情報リテラシーの個人差が大きくなっています。このため、学生の個人差をなくすためにeラーニングの導入を決めました」(担当教授)。

 さらに、近畿大学はNTT ExCパートナーが派遣する情報処理分野を専門に扱う外部講師を採用することで、高品質で安定した講義を学生に提供しています。効果は上々で、eラーニングのコンテンツが講義内容とリンクしていることから「学生の利用率が8割を超えた」(総合情報システム部・教育システム課・課長補佐)ほか、アンケートの結果を見ても、「使いやすい」「また利用したい」といった回答が9割以上を占めたといいます。

 また、学生と接する機会が多い総合情報システム部・教育システム課の担当係長は「授業は前期で終了したけれど継続して使いたいといった声が多いです」と語ります。

 

複数のシステムを徹底比較し信頼性や費用対効果が高い『ELNO』を選択

 近畿大学とNTT ExCパートナーの協力関係がスタートしたのは、2000年。当時、情報処理の講義状況は、学部や学科、講師ごとに扱うOSやシラバスが不統一で講義レベルもさまざまでした。

 しかし双方の協力関係が始まって以来、授業レベルは年々ブラッシュアップ。「スキル格差をなくし学生の実務スキルをもっとアップさせたい」との想いから、近畿大学はeラーニング導入を決意。その際、NTT ExCパートナーが開発したeラーニングシステム『ELNO』を選択しKudos KNOWLEDGE が誕生しました。

Kudos KNOWLEDGEの学習画面

 

講義とリンクした学習コンテンツは学生の理解度を深めることができるため、実務スキルの習得に大いに役立っているという。

 他社システムも含めた検討の結果、導入のランニングコストを抑えられるASP型※ 2 であることや、講義とeラーニングコンテンツがリンクしたブレンド型サービスである点などが評価され『ELNO』が選ばれたのです。

 総合情報システム部・教育システム課・課長補佐は、「講師派遣も含めてトータル提案として、eラーニングシステムの構築を検討していたところ、NTT ExCパートナーさんは最初から講義内容とeラーニングのコンテンツを連携させたソリューションを提案。他社と比べて低コストなのも魅力でした。正規授業の委託でサポートの良さは分かっていましたし、品質や信頼面では安心していました」と、導入理由を語ります。

 

Eラーニングを活用した将来の教育手法に大きな期待

 eラーニングや講義など、近畿大学の情報処理教育を支えるのは情報処理教育棟「KUDOS」。最先端の情報スキルを学べる設備や学生が自由に利用できるスペースなどを備えた情報処理教育専門の施設です。充実した環境を背景に、近畿大学は「Kudos KNOWLEDGE を利用する教育手法には大いに期待している」(担当教授)と、eラーニングの活用に今後も注力する意向です。

 例えば、完全自己学習型授業の導入。「予復習だけでなく、講義自体を学生ごとの進捗度や興味に任せたほうがもっと効果的にスキルアップできるのではと感じています」と担当教授。

 “実学の精神”を理念に、先進的な教育プログラムで優秀な人材を次々に社会に送り出している近畿大学。

 NTT ExCパートナーはこの考え方に賛同し、今後も同大学の人材育成に協力し続けます。


※ 1. マイクロソフト・オフィス・スペシャリストの略。マイクロソフトが「Office」の利用能力を証明する資格認定制度のことで、就職や転職、社内で評価されるといったメリットがある。
※ 2. Application Service Provider。インターネットなどを介して事業者のサーバーからアプリケーションソフトを利用するサービス、またはサービスを提供する事業者のこと。


 

 

導入したシステム・製品

e-ラーニングシステム ELNO(エルノ)

e-ラーニングシステム ELNO(エルノ)

エルノは、多数の企業でご導入頂いている、学習管理と運用機能、運用サポートの充実したクラウド型eラーニング。
自社のナレッジを簡単に教材化でき、上長などの指導者を交えた学習環境を提供し、社員や学生のスキルアップを支援します。


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