CaseExample
職場全員で新入社員を育成する
毎年4月になり新入社員が入社すると、多くの企業で
数日から数週間にわたり新入社員向けの研修が実施されます。
“志”を持って入社した新入社員を、一人前の社会人に育てあげていきます。
近年は“ゆとり教育”を受けた世代が新入社員として入社してきます。
それまでは“詰め込み教育”世代と呼ばれました。
この“ゆとり教育”を受けた世代の新入社員を育てるには、今まで自分達が育てられたやり方で進めてもなかなかうまくいかないことが多いのではないでしょうか……
まずは彼ら、彼女らがどのような世界観を持っているかを知る必要があります。
“ゆとり教育”を受けた世代には次のような特徴があると言われています。
- 成果は向こうからやってくる
多くの努力をしなくても、楽をして成果があがると思う傾向が強い。コツコツと努力することや、すぐに結果が出ないものに対しては消極的。
- それは私の仕事ではない
言われたことはできるけど、指示がないと自ら動こうとはしない。また、自主的な判断で行動することに慣れていない。
- 信じるものは自分と周りの好きな人たち
仕事や会社はいくらでも変化する不安定なものとして、どちらかというと懐疑的な考え方を持っている。自分のプライベートを大事にする。
- 自分磨きには余念がない
仕事でも積上げは消極的だが、自分のこととなるとやる気が違う。会社に頼ることをせず、何が起きても良いように自分磨きをする。自分の成長にプラスとならないと判断するとやる気を失う。
- 失敗するくらいならやらない方がマシ
彼らは、叱咤や否定の言葉に極度に免疫がなく、叱られるとすぐにめげる傾向が強い。失敗をすることに慣れていないため、恐れや羞恥心を感じ、チャレンジへのブレーキとなる可能性がある。
自分達が育てられてきた環境ややり方が、今の新入社員にはなかなか使えないことが多くなってきています。
新入社員への社内育成内容
社員が少ないなか、新入社員も戦力として期待されます。
1年後には一人称で業務をこなせるようになって欲しいと思います。
本社、事業部、担当部署等、関連部署と連携し、早期戦力化を目指します。
新入社員向け段階的育成
- 本社研修等
入社1~2ヶ月で学生気分からの脱却、社会人としての心構え等、社会人としての基本スキルを醸成し、チェンジする時期です。
社会人としてのマナーはもちろん、働く意味、仕事の意味や、会社・組織の価値観の理解も重要となります。 - 事業部研修等
配属先における業務に直結した知識を習得します。
業務スキルはもちろんのこと、関係各位を知ること、コミュニケーションも重要となります。
Off-JTにて業務スキルを習得し、OJTにてそのスキルを発揮する機会を設け、体感します。 - OJT
自担当において先輩社員(OJTトレーナー)の指導のもと、業務に携わります。
Off-JTにて習得した知識を最大限活かし、業務を進めるうえでできること、できないことを常に意識し、実践します。
先輩社員は、身に付けてほしいことを「教える」ことが重要です。仕事のルールや業務に必要な知識、なぜそれが必要なのかを分かりやすく伝え、理解し、自身でできるようになるまで繰り返し教えることが求められます。
新入社員向け社内育成施策
新入社員を1年間で育成するにあたり、「Off-JT」「OJT」「自己研鑚」のサイクルを回しながら進めていきます。
この3つの手法については、以下で詳細を紹介していますのでご確認ください。