CaseExample
アクティブ・ラーニング型 修学旅行の支援事例
教科学習以外のICT活用法は-。
タブレット端末などを活用したアクティブラーニングにより、修学旅行の教育効果をさらに高めようという動きが学校現場で広がっています。
今回は、活用の幅を広げようと、広島県の中学校2年生の修学旅行でタブレット端末を活用したアクティブラーニング型「教育旅行」の事例をご紹介します。
博物館や名所が学習活動の場に
弊社では、新たな教育旅行ニーズに対応するため、「必要な機器」「学習プログラム」をセットにしたサービスを提供しています。
印刷物の文字列を読み取ってデジタル情報を表示するシステムや、タブレットへの書き込みをリアルタイムで共有できるアプリを活用し、周遊先を舞台にしたオリエンテーリング型の学習活動に取り組むというものです。
施設や展示物をたんに見るのではなく、課題意識を持って考えながら見学できることがこのプログラムの特徴です。
能動的(アクティブ)な学び(ラーニング)で記憶の定着を図る
指令!「国立科学博物館パンフレットの『大地を駆ける生命』を撮影せよ」-。
東京都新宿区にあるホテル。 広島県の中学2年生が食堂に集まった。 5、6人構成の12班に分かれ、 各班のリーダーの手には 「1台のタブレット端末」 「PHS」 「1通の封筒」 |
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封筒の中には、校長先 生からの指令書が入っていた。 |
東京で行われた同校の修学旅行。
班別自由行動の時間に、この活動を充てました。
封筒には「国立科学博物館のパンフレットの一部をタブレットのカメラで撮影する」などの指示が入っている。
パンフレットの指定箇所を撮影すると、 「エジソン電球に使われているフィラメントの材質は?」 といった課題が提示される。 生徒たちは館内でエジソン電球の展示を探し、解説文を読んで見つけた答えをタブレットで送信する。 |
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宿泊ホテルの教員用タブレットでは、各班の回答をリアルタイムで確認可能。
「正解」
「もう一度探そう」
などの教員のフィードバックも即座に受けられるので、クイズ感覚でテンポよく活動が進められる。
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出題される課題は、弊社のアクティブ・ラーニングのノウハウを盛り込んだもの。
「上野公園内にある摺鉢山古墳の高さは?」
「西郷隆盛は何県何村の出身?」
など、答えが容易にわからず(現地で探せば必ず見つかる)、意外性や気づきがあり、その後の学習につながるといった要件を満たす内容 になっている。
班ごとに異なる4問程度の課題に取り組む2~3時 間のプログラムで、終了後は自由行動としました。 同校では、活動の成果について、生徒たちが楽しみながら能動的に学べたことに加え、タブレット端末の活用 イメージを掴むなど、教員側にも新たな気づきがあったとしている。 |
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新しい学習指導要領等が目指す姿とアクティブ・ラーニング
次期学習指導要領において、「育成すべき資質・能力」を以下の3点で整理されています。
- 何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)
- 知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)
- どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)
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【参考】 |
この「育成すべき資質・能力」の三つの柱をどのように学ぶか。
つまり学習者が能動的に学び「自ら考え」「自ら感じ」「 自ら気付く」というアクティブ・ラーニングの要素が含まれた授業と、それをデザインする力が求められています。
日本教育新聞で取り上げられました。
日本教育新聞「教育旅行特集」欄で
弊社のアクティブ・ラーニング型 修学旅行の支援事例を取り上げていただきました。